キャンパスライフ
本施設は、総床面積689㎡の地上3階の建物で、使用区分は上層階ほど清浄度が高まるようにしてあります。
マウス・ラット・ウサギ用飼育室10、実験室4、手術室2、特殊実験室2ほか、滅菌室、更衣室を備えています。
本施設を使用しての研究成果は、Endocrinology,Horm.Metab.Res.,Biochem.Biophys. Res.Commun.等の学術雑誌に掲載されています。
2020年度 | 動物実験件数 | 33件 | 1,208匹 |
2021年度 | 動物実験件数 | 37件 | 1,736匹 |
2022年度 | 動物実験件数 | 33件 | 1,606匹 |
2023年度 | 動物実験件数 | 28件 | 1,417匹 |
本研究施設は、細胞内部の超微細構造や表面構造を研究するための共同研究施設として、基礎医学研究棟4階フロアに置かれています。主要な機器としては、走査電子顕微鏡(TM3030 Plus 形 Miniscope、日立)とセクショニング機能を備えた蛍光顕微鏡システム(Zeiss)を備えています。
また、生きている細胞の構造や機能の変化を、リアルタイムに観察することのできる、共焦点レーザー顕微鏡(PCM2000、Nikon)も設置されています。
RI共研施設は、本学の共同研究施設として昭和52に開設されて以来、非密封放射性同位元素実験室として、分析機器、放射線管理機器の整備が進められ、放射性同位元素を用いる最先端の歯学研究に利用されてきました。
当施設には、液体シンチレーションカウンター、ガンマーカウンターなどの分析機器のほかオートラジオグラフのイメージアナライザーが装備されており、RIの手法を用いた研究に従事する教員および大学院生により、トレーサー実験などに利用されています。
さらに、この技術を用いて遺伝子発現の解析など、最近注目されている分子生物学的な研究も活発に行なわれており、最先端の研究を行うための施設として利用価値が高く、当施設を用いることによって得られた研究成果は、数多くの科学論文に発表されており、歯学研究の発展に大きく貢献しています。また、薬学部の設置にともない、平成17年度から薬学部の研究者・学生も利用している。本施設の利用用途はますます拡大しています。
最近、基礎医学研究は著しい進歩を遂げており、多くの代謝疾患において分子レベルでの機構の解析が為されています。そのような中で、今後とも当施設は本学における歯学・薬学研究推進に重要な役割を果たしていくものと思われます。
組換えDNA実験室は、本学の共同研究施設として平成3年に開設されて以来、P2レベルの組換えDNA実験室として、実験設備、機器の整備が進められ、組換えDNAの手法を伴う最先端の遺伝子研究に利用されています。当初は歯学部の研究施設内にのみ設置されていましたが、薬学部の設置にともない平成18年から薬学部の研究施設内にも設けられています。
当実験室には、クラスII安全キャビネット、超遠心機、CO2インキュベーター、位相差顕微鏡、冷凍・冷蔵庫などが設置されており、組み換えDNAの手法を用いた研究に従事する教員、大学院生により、核酸の抽出・精製などに利用されています。さらに、遺伝子プロモーターの解析など、分子生物学的な手法を駆使した研究も活発に行われており、最先端の基礎医学研究を行うための施設として、高い利用価値が発揮されています。当実験室を利用して遂行された研究の成果は、数多くが国際的専門誌に論文として発表されています。
近年の遺伝子研究の進歩は目覚ましく、種々の疾病に対する遺伝子の関与が明らかにされ、その成果は、疾病の分子機構的理解、臨床医学への応用へと進展をみせています。そのような中で、当実験室は今後も、本学における歯科医学・薬学研究推進に重要な役割を果たしていくものと思われます。