略歴:2008年奥羽大学歯学部卒業後、2014年奥羽大学大学院歯学研究科修了。2014年奥羽大学歯学部成長発育歯学講座助手、2015年同講座助教、2016年同講座講師。
奥羽大学歯学会、東北矯正歯科学会、日本矯正歯科学会、日本外傷歯学会、日本口腔インプラント学会、日本口蓋裂学会に所属。
研究テーマは「ツインブロック療法によるII級不正咬合者の筋活動の変化と姿勢の関連性」です。近年、姿勢の悪い子どもが増えているとよく言われますが、この姿勢の悪さが歯並びや顎の発達、呼吸などの全身状態に影響があるのではないかと研究してきました。下顎の劣成長で頭の位置がずれて気道が狭くなることで、睡眠時無呼吸症候群などを引き起こし、集中力の低下をも招いてしまいます。学童期を治療対象とする矯正歯科では、これまでも「呼吸する機能」「咀嚼・嚥下する機能」「食べる機能」に対して十分な発達ができるよう支援をしてきました。今後も未来ある子どもたちの全身状態を考慮した診療を充実させていく必要があるでしょう。私の研究によって、歯並びはもちろん、子どもたちが健康になってくれれば、これほどうれしいことはありません。
ツインブロック療法で歯列だけでなく、全身症状もよくなり、生活の質が格段に向上します。
卒業することが学生の目標ではない。その先の、歯科医師として活躍するための基礎知識、技術を伝授。
「授業が一方通行にならないようにすること」をポリシーとして、より実践的な授業を心がけているという山野辺先生。歯科矯正治療に必要な基礎的知識をしっかり学んでから各論に入り、各論では、実際の治療例を多く取り上げる。4年次の実習では模型を使用して矯正治療でどのように歯を移動させるかを学生に体験させ、5年次には同意を得た患者さんの協力のもと、口腔内の装置の説明や症例の分析を行い、診断および治療計画を立案させる。「学生たちがどれだけ学んでくれているかを常に意識しながら進めています」と、笑顔をのぞかせた。
最近研究室で導入した顎機能測定器「K7」を使用して、学生たちとの研究を進めています。
自然と伝統のあるわが校で、一緒に学びましょう!
歯科医師は、患者さんの健康寿命に介入し、笑顔と健康を獲得できる素晴らしい仕事です。私自身福島で生まれ、この大学で学んだ学生のひとりで、その環境のよさは身をもって体験しています。ぜひ一緒に学びましょう!
奥羽大学だけでなく、歯科衛生士専門学校の学生の指導も行っている。モットーは「わかりやすく」。
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