大学紹介
「環境が人をつくる」と言います。「環境」には、校舎、施設、設備など「物」の環境、学生、教職員など「人」の環境、キャンパスの緑豊かな「自然」の環境があり、これらが備わって初めて「学びの環境」と言えます。奥羽大学は、緑あふれる広大なキャンパスのなかに、充実した施設と先進機器を備え、優れた教授陣が皆さんを歯科医師、薬剤師に育成する「学びの環境」を整えています。
奥羽大学の建学の理念は「人間性豊かな人材の育成」です。歯科医師、薬剤師は、「病める、弱れる患者さん」と向き合うために、他人を思いやる心、すなわち患者さんの気持ちがわかる「豊かな人間性」を養わなければなりません。また、社会性に優れ、良好な人間関係を築き上げ、他人から信頼されることが求められます。歯科医師、薬剤師である前に、人間としての「真の精神」を持たなければなりません。奥羽大学は、歯科医師、薬剤師としての知識と技能に加えて、「豊かな人間性」と「真の精神」が身に就く教育を行います。
わが国は、世界に例をみないスピードで高齢化が進んでいます。国民の健康に対する意識が高まり、健康長寿であることを願う一方で、介護を必要とする高齢者が増加するといった社会現象が生まれています。健康であるときはもとより、介護を受けるようになってからも、人は「口から食べる喜び」を求めるものです。食物を「飲み込みやすい」ように「よく噛みくだく」、それを手助けするところに歯科医師としての仕事があります。薬剤師は、医薬品についての幅広い知識を持つ「薬」の専門家です。薬を調剤し、薬の飲み方を説明するほか、入院している患者さんや介護を必要とする高齢者に寄り添い、薬の相談にのるところに薬剤師としての仕事があります。超高齢社会では、歯科医師、薬剤師の必要性が益々増えていくことでしょう。
歯科医師、薬剤師を志す皆さん、奥羽大学は、先進の設備、機器を備えた教育環境を整え、教授陣が一丸となって皆さんの希望がかなえられるよう渾身の力で支援いたします。
近年、歯科医学の進歩は目覚しく、歯科医療に対するニーズも大きく変化しており、歯科医師への期待は益々高まっています。
超高齢社会である日本において健康に対する需要は高く、その健康をもたらしてくれるのが“歯”なのです。健康で長生きをするためには、体力が必要であり、体力をつけるためには、食べることが大事です。歯が健康であれば、物をよく噛んで、体に栄養を取り込むことが出来ます。また、物を噛むことによって脳が刺激され、脳の活性化にもつながり、認知症の防止にも役立つと考えられているのです。
歯科医師は生きるために必要な“歯”の健康を守っています。
本学歯学部では、「高度な専門知識と技術を備えた人間性豊かな人材を育成する」という建学の精神のもと、充実した教育施設において歯科医師として必要な知識をしっかり身に付けるとともに、コミュニケーション能力に始まり、幅広い視野を持った社会性や倫理観を養う授業を1年次から6年次まで継続して行っています。また、東日本屈指の先進設備を備えた附属病院において臨床教育を行い、第一線で活躍する歯科医師の指導を受け、多様な治療法を学ぶことが出来ます。そうした学びの集大成として、目標である歯科医師国家試験に合格出来るように、教職員が協力し親身になってサポートします。
緑豊かなさわやかなキャンパスで学友と切磋琢磨し、人間性豊かな歯科医師として本学を巣立っていただきたいと思います。
近年、医療技術の高度化、医薬分業の進展など薬剤師を取り巻く環境は大きく変化しています。そのため、薬剤師に期待される職務は極めて多様化し、医薬品の安全投与、薬害の発生防止等について社会的要請が高まりつつあります。
活性の強い新薬の開発は、必然的に薬物治療に対する薬剤師の関与を強く必要とし、その結果、服薬指導等臨床薬学が薬剤師にとって重要な業務の一つとなっていいます。
これらの背景の中で、2006年に薬学教育6年制が導入されました。本大学薬学部は、2005年に4年制薬学部として設置され、2006年には6年制に移行しています。本大学薬学部は、これらの臨床医療、地域医療に役立つ豊富な知識と高度な技能を有する薬剤師を育成することを第一義的な目標として、主な教育課程が構成されています。併せて、生命倫理、コミュニケーション能力、患者中心の医療人としての心構えなどを学び、人間性豊かな薬剤師の育成を目指しています。
本薬学部は、豊富な教育・研究経験を持つ教授陣で組織され、臨床医療、臨床薬剤学等を中心とする充実した薬剤師教育態勢が形成されています。
明治時代における学問の先駆者の一人は、「心訓」の中で「世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事を持つことです」といっています。本薬学部で学ぶ学生は、医療職に就くという立派な志を持つことができます。この選択で、「一生涯貫く」ことができるという立派な仕事を手にできるのです。
その意味で誇りを持って、キャンパスの美しい本学で勉学に望んでいただきたいと思います。