お知らせ
2025.02.05
いわき南警察署で2月3日(月)に小林初夫図書館長が「福島県方言と茨城県方言」という演題で講演しました。福島県と茨城県の県境を管轄するいわき南警察署は県の境界が方言の境界にもなっていることから、両県の方言について理解を深めるために署員を対象に講演会を実施しました。初めに言語地図で全国を概観してから、東北⇔関東、福島県⇔茨城県、いわき市⇔北茨城市とマクロ的視点からミクロ的視点に移行しながら方言の特徴を解説しました。茨城県は関東地方であるが、東北地方に接しているため、ジとズ・チとツの混同、カ行・タ行の濁音化、イとエの区別がないことなどに東北方言の影響がみられることや、「雨」と「飴」、「橋」と「箸」を区別しない無型アクセントや尻上がりイントネーションなどは、福島県方言と共通している特徴であることを解説しました。また、県境で分かれている方言と、そうでない方言があることに注意しなければならないことを具体的な語彙で説明しました。署員は職務に生かそうと熱心にメモを取りながら真剣に聴講していました。