お知らせ
2022.02.25
2022年2月21日
薬学部 伊藤徳家
本学が「こおりやまSDGsアワード」を受賞
『こおりやまSDGsアワード』はSDGsの理解・普及を図るため、郡山市が掲げる『SDGs体感未来都市』の実現に向かって特に優れた取組みを行っている住民、団体、事業者等を表彰する制度で、2022年は3回目である。今回、奥羽大学・県立安積高校・郡山市園芸振興センターの共同研究機関が「教育賞」を受賞した。
授賞式は2月9日郡山市役所で行われ、品川市長による「SDGsの理念である誰一人取り残されない社会の構築に寄与していることに感謝申し上げる」との挨拶の後、表彰状と記念の盾が研究主幹の本学薬学部伊藤徳家教授へ授与された。
本学は2020年から福島県立安積高校と連携し、漢方薬や医薬品の原料として必須の存在ではあるものの、自生地中国では乱獲により黄砂被害を拡大させ世界規模での気候変動を引き起こしている薬用植物「カンゾウ(甘草)」を郡山市で効率的に栽培するための方法の開発に取り組んできた。栽培化の鍵となる良質な苗の生産については本学が郡山市園芸振興センターと取り組み、定植後の生育と培養土との関係については本学の指導の下に安積高校スーパーサイエンスハイスクールクラスが校庭に試験圃場を構築しながら実験を行ってきた。
今回、100%輸入依存のカンゾウの国産化研究という大きな目標に向かっている点、校・大学・行政というユニークな連携を構築して研究開発に取り組んでいること、及び生産されるカンゾウはクスリ、化粧品、食品など幅広く利用可能であり「薬都こおりやま」構築の強力な素材になり得ることなどが高く評価されての受賞となった。
なお研究内容を示したポスターはSDGsの普及ため今後一年間、各種催事や公共機関・JR駅構内などに掲示される。
表彰式にて(左から品川萬里郡山市長、本学薬学部伊藤徳家教授、安積高校生物部顧問平山陽子教諭)
市民公開用のポスター(オリジナルはA1サイズ)