2020.12.28

　薬学部医療薬学分野の大原宏司講師が、令和2年度日本薬学会東北支部奨励賞を「輸液カテーテル内腔におけるCRBSI原因菌の増殖制御法の検討」という研究課題で受賞しました。この奨励賞は、基礎薬学または医療薬学に関する優れた研究業績をあげた者に対して授与されるものです。

　大原講師は、令和2年12月19日（土）に開催された受賞式に参加し、「栄養輸液の実施が原因で起こるCRBSI（カテーテル関連血流感染）は臨床上高い致死率を有しており、治療上重大な脅威となっている。本研究では、カテーテル内腔を特定の条件を満たす栄養輸液で置換することでCRBSIの原因菌を消失させることを明らかにした。今後、本研究成果が臨床でのCRBSI発生防止に貢献できれば。」という内容で受賞講演を行いました。
 

　○関連URL：http://shibu.pharm.or.jp/tohoku/index.html

　○関連論文：Jpn. Environ. Infect., 32(1), 29-33 (2017).

　　　　　　　Int. J. Pharm. Compd., 24(5), 420-425 (2020).

　　　　　　　Int. J. Med. Sci., 17(12), 1833-1839 (2020).

 

　　　　　　　　　　　　　　　　〈大原宏司 講師(写真左)と早坂正孝 教授(写真右)〉