お知らせ
2016.07.26
薬学部の多根井重晴研究室が新聞各紙に掲載され、離島医療に関する調査研究内容につき紹介されました。 ◇ 福島民友 平成28年 7月 3日(日曜日)新聞掲載 『「離島医療」地域で生かす奥羽大薬学部・多根井ゼミ生が研究』 http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160703-089136.php 郡山市の奥羽大薬学部多根井重晴准教授研究室のゼミ生は、離島医療について学び、薬剤師不足が懸念される山間部や過疎地域での医療に生かそうと学習している。 6月13、14の両日、ゼミ生の6年神山祐樹さんが人口約2万3000人の島根県隠岐の島の薬局で研究を行った。神山さんによると、薬局では最少人員で対応できるよう、薬の袋詰めを完全自動の最新機械で行われていた。また、薬剤師らは、患者の家族構成や生活状況も把握。「『美容院の指名制度』のように、密着した医療が展開されていた」と衝撃を受けたという。 現在は、ゼミ生全員で神山さんが体験してきた離島医療の研究を共有し、本県の地域医療に役立てようと学習を進めている。6年の森下慎吾さんは「これからの地域医療では、病気の特性や年代、性別に応じた多様な知識が必要だと感じた」と成果を話した。 多根井准教授は「高齢化社会に向けて、受け身でなく在宅医療や積極的な対話による働き掛けなど『攻め』の姿勢が現場では重要になってくる。地域に応じた多様な医療の形を学んでいってほしい」と学生たちに期待を寄せた。 ◇ 福島民報 平成28年 7月 6日(水曜日)新聞掲載 『奥羽大・神山さん 隠岐の島訪問薬剤師の役割調査』 四月に調剤報酬が改定されて「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」が注目される中、奥羽大薬学部六年の神山祐樹さんは島根県の隠岐の島で、離島での薬局の役割などを調査した。 神山さんは他の大学の学生と調査に参加した。島内のスイング薬局二店舗が調査対象で、薬局では島内に居住する患者の服用薬を一元管理しており、かかりつけ薬剤師としての機能を発揮していた。得られた患者情報は医療従事者間でも定期的に共有し、地域医療の推進に活用されているのを確認した。ハード面では薬局内での機械化が進み、ソフト面では薬剤師に求められる本来の業務に特化できるシステムが構築されていたという。 神山さんは「これからの薬剤師に求められる新たな役割を考えるよい機会となった。自分も離島医療に貢献し、得られた知識や経験を福島の医療にもフィードバックしていきたい」と話している。 社会薬学を専門とする同大薬学部の多根井重晴准教授は「離島では医薬品の供給が容易でない場合もあり得るが、自給自足を極めた医療提供サービスが日々、実行されている」との見方を示した。 ◇ 大學新聞 平成28年 7月10日(日曜日)新聞掲載 http://daigakushinbun.com/post/views/871