講座紹介
口腔病態解析制御学講座 [口腔病理学]
沿革及び特徴
口腔病理学分野は教授河原裕憲により1972年4月本学開学と同時に開設され、その後1976年に斉藤武郎、1989年に山崎(福岡)章、2008年に伊東博司がそれぞれ教授に着任し現在に至っています。
研究として、歯科用レーザー照射による生態組織変化過程の解明、がん細胞浸潤様式の解析、糖尿病が歯周組織に及ぼす影響の解明などを、主に形態学的手法によって行っています。
口腔病理学分野は奥羽大学附属病院の病理組織検査において病理診断を担当し、1年間で約200件の病理診断報告書を提出しています。
教育では3年生前期に病理学総論を講義し、3年生後期には病理学各論として口腔病理学の講義と口腔病理学の実習を実施しています。
主な研究
- 歯科用レーザー照射による生体組織変化過程の解明
- がん細胞浸潤増殖に伴う組織破壊メカニズムの超微形態学的解明
- 糖尿病ラットにおける歯周組織破壊様式の解明
- 頭頸部疾患の外科病理学
構成員紹介
所属学会・団体名
- 日本臨床口腔病理学会
- 日本病理学会
- 歯科基礎医学会
- 日本口腔科学会
- 奥羽大学歯学会
- 日本口腔外科学会
- 日本口腔内科学会
- 日本口腔診断学会
その他
主要論文
- Michiyo Kobayashi-Sakamoto,Toyonobu Maeda, Junko Yusa, Hideki Tani, Yasumasa Kato, Kimiharu Hirose:Lactoferrin as a Possible Preventive and Therapeutic Agent Against SARS-CoV-2 Infection.Journal of Disaster Research 18(1) 27-33 2023
- 重本心平、浜田智弘、宮島久、櫻井裕子、遊佐淳子、伊東博司:臼後部歯肉に発生した乳頭状唾液腺腺腫類似導管内乳頭状腫瘍の1例 日口外誌68(10)422-425 2022
- Michiyo Kobayashi-Sakamoto, Toyonobu Maeda , Miyuki Kimura, Junko Yusa, Hiroshi Ito, Hideki Tani, Yasumasa Kato , Kimiharu Hirose : Bovine lactoferrin increases the poly(I:C)-induced antiviral ewsponse in vitoro. Biochem Cell Biol 00:1-11 2022
- 重本心平、浜田智弘、宮島久、竹内聡史、吉開義弘、柳田みずき、櫻井裕子、遊佐淳子、伊東博司:臨床的に類似した所見を呈した側方性歯周囊胞と歯原性角化囊胞 日口診誌34(2)123-128 2021
- Michiyo Kobayashi-Sakamoto, Toyonobu Maeda , Junko Yusa, Yasumasa Kato , Yusuke Kiyoura :RANK-RANKL signaling upregulates Il-10 mRNA expression in mucosal Candida infection in vivo. Microb Pathog 23;149:104285 2020
- 櫻井裕子, 遊佐淳子, 菊地尚志,宇佐美晶信,本多真史,芹川雅光, 伊東博司:奥羽大学歯学部学生の学業成績とリーディングスキルテスト成績との関連,47(4), 87-94, 2020
- Yokota S, Shirahata T, Yusa J, Sakurai Y, Ito H, Oshio S: Long-term dietary intake of excessive vitamin A impairs spermatogenesis in mice, J Toxicol sci., 44(4):257-71,2019
- 遊佐淳子, 平田真紀, 櫻井裕子, 伊東博司, 川原一郎, 高橋文太郎, 高田訓:周辺型エナメル上皮種の1例, 奥羽大歯学誌,46(2), 49-52, 2019
- 菅野勝也, 玉木究, 御代田駿, 金秀樹, 高田訓, 濱村和樹, 櫻井裕子, 遊佐淳子, 伊東博, 大野敬:顎下腺病変と自己免疫性膵炎を発症したIgG4関連疾患の1例, 奥羽大歯学誌, 45(4), 91-97, 2018
- 小澤亮, 遊佐淳子, 櫻井裕子, 伊東博司:炭酸ガスレーザー照射後ラット歯肉の組織変化―Hsp47, テネイシンCおよびフィブロネクチンの発現状況-, 奥羽大歯学誌, 42(3), 65-78, 2015
- 櫻井裕子, 遊佐淳子, 小澤亮, 伊東博司, 赤城陽一郎, 浜田智宏, 菅野勝也, 森陰由喜, 高田訓:腺性歯原性囊胞との鑑別を要した含歯性囊胞の1例, 奥羽大歯学誌, 40(2), 121-123, 2013
- 加藤美奈, 遊佐淳子, 櫻井裕子, 伊東博司:凝固モード炭酸ガスレーザー照射後ラット顎二腹筋の組織変化, 奥羽大歯学誌, 39(2), 43-55, 2012
- 佐藤淳, 浜田智宏, 川原一郎, 金秀樹, 高田訓, 大野敬, 櫻井裕子, 伊東博司, 森陰由喜:舌背部に発生した若年性黄色肉芽腫の1例, 奥羽大歯学誌, 39(4), 227-230, 2012
- 川原一郎, 浜田智宏, 金秀樹, 高田訓, 大野敬, 櫻井裕子, 伊東博司:術後30年で多発性顎囊胞の再発を認めた基底細胞母斑症候群の1例, 奥羽大歯学誌, 38(3), 129-133, 2011
- 腺性歯原性囊胞との鑑別を要した含歯性囊胞の1例.櫻井裕子、遊佐淳子、小澤 亮、伊東博司、赤城陽一郎、浜田智弘、菅野勝也、森蔭由喜、高田 訓 奥羽大学歯学誌 2013; 40: 121-123
- 凝固モード炭酸ガスレーザー照射後ラット顎二腹筋の組織変化.加藤美奈、遊佐淳子、櫻井祐子、伊東博司 奥羽大学歯学誌 2012; 39: 43-55
- 炭酸ガスレーザー凝固モード照射に対する組織反応. 照射条件が壊死範囲ならびに修復過程に及ぼす影響について 玉村清治、奥山(石坂)典子、櫻井裕子、伊東博司 奥羽大学歯学誌 2011; 38: 9-19
- Expression of heat shock proteins, Hsp70 and Hsp25, in the rat gingival after irradiation with a CO2 laser in coagulation mode. Akira Yamasaki, Hiroshi Ito, Yuuko Sakurai, Noriko Okuyama, Junko Yusa, and Ryou Ozawa. J Periodontal Res 2010; 45: 323-330